鮮度 陶器と京料理

鮮度

様々な種類がある日本料理の中で、高い人気を誇っているのが京料理です。京料理は、歴史的に見て4つのルーツがあります。宮中のしきたりによる料理、精進料理、茶道に基づく懐石料理、京都の町家で育った家庭料理です。

京都の料理屋では、扱っている材料は同じですが、店によって味付けや盛り付けが異なり、それぞれ店の特徴があります。ですから、同じ京料理でも、店によって個性が出ているのです。

鮮度の高い食材を使った料理は、色も美しく、器選びも重要になります。一皿ごとに季節感が出るので、季節感を大事にした器選びが求められます。日本料理では、器と料理は切り離せないものと考えられています。和食の料理人の中には、お茶やお華を習い、美術館などに行って感性を磨いている人が少なくありません。器選びは感性が重要なので、感性を磨くことは非常に大切なことなのです。日本の陶器は、非常に繊細で美しいものが多いです。鮮度の高い旬の食材は、瑞々しい色彩にあふれているので、ことさら器選びが大事になるのです。

京都の料理屋であっても、京焼にこだわらず、良い陶器を取り入れる店が増えています。ただ、京焼も根強い人気があるため、自然と京焼が多くなるという店も少なくありません。